設計事務所と 一緒に創る理 想の住まい 住宅を分離発注して 原価で建てる 福岡市城南区を拠点に福岡市近郊をテリトリーに 活動している設計事務所です。 設計、工事監理、施工管理に日夜頑張っていま す。平成16年より施工管理にも積極的に取り組んでいます。
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随想(思いつくまま) |
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予算の関係で、どこかを犠牲にしないといけなくなり、書斎は真っ先に削減の対象になった。 書斎より子供部屋、書斎より家事室が大事だと、書斎は家族全員から反対され、Mさんは泣く泣く断念せざるを得なくなった。 「山本さん、書斎は諦めた...」 その悲しそうなMさんの顔を見ていると何とかしてやろうという気が湧いて来た。 |
狭いながらも夢の書斎の計画が立てられた。 計画は秘密裏に進み、家の完成直前に屋根裏にベニヤ板で床を貼り、クロゼットにハシゴを取り付けて3帖の書斎が一気に完成。 ここにMさんの夢はささやかに実現した。 後から聞いた話だが、奥様はこの計画にうすうす気づいていたらしい。でも予算内でできるならと黙認していたという。 小さな小さな夢の実現だが、小さくてもあるのとないのとでは大違い。 趣味のラジコンカーに囲まれて、至福のときを過ごすMさんは、仕事にも精が出ていることだろう。 |
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なるほど! Tさんは大喜び。 |
少年は答えた。 ほう。そういうことか。納得。 |
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後日、ある家具屋さんでみつけたバルセロナチェアに再び座ってみて... 「歴史にすわる」展で見たものと立体感も違うような気がするし、座り心地も柔らか過ぎる。 |
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彼曰く 「住宅が好きだ。建築の中で一番好きだ。一回一回相手にする人間が違うのが良い。あらゆる条件が皆違っていて、ちょうどよい推理小説を息弾ませながら、しかも丹念に読み解いて行くようなプロセスが良い」 マンションも住宅のひとつではあるけれど、どうしてチラシに載っているマンションの間取りはあんなに画一的なんだろう。あれでは設計している人もあまり楽しくないだろう。敷地にいかに戸数を押し込むか、まるでパズルのようなプランニング。 設計している人が楽しくなければ、住む人が楽しいはずがない。 一つ一つの敷地の息使いを読み取って、そこに建てられるのが運命だったと思わせる、そんな住宅設計を心がけたい。 宮脇檀の気持ちがとてもよく分かる。 |
いやあ「目からウロコ」の言葉。 ←(画像:宮脇檀氏のエスキース) |
設計という仕事は面白い。 サラリーマンの友人はこう言う。 |